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2006.03.25

冷たくなった男の鼻を…?! 新聞読者はスプラッター好き!

 伊藤整の『日本文壇史』(講談社文芸文庫)を、2~3年前から少しずつ読んでいる。大文豪だと思っていた作家たちの意外に青臭くてカッコ悪い青春群像を知るにつれ、彼らが身近な存在になってくる。

 この『日本文壇史』の1巻目第五章には、明治初期、日刊新聞が普及し始めたころのマスコミの状況が書かれている。
 明治10年、西郷隆盛の「西南の役」が起こる。各紙は戦況を競って報じた。しかし、「朝野新聞」の社長成島柳北(なるしまりゅうほく)だけはあまり戦況を伝えなかったので、「流血記事の好きな一般読者には喜ばれなかった」と、伊藤は記している。
 庶民が三面記事的血みどろスプラッターものが大好きなのは、今に始まったことではないのだ。

 それを証拠づけるように、このころ、猟奇事件などをカラー図版で伝える「新聞錦絵」が大流行した。今でいえば、ゴシップ週刊誌や『フライデー』のようなものだろう。
 「冷たくなった男の鼻をそぐ」女の話や、離縁された男が「妻を串刺す」話が、極彩色の錦絵でリアルに描かれている。
 「新聞錦絵」に関しては、高橋克彦の『新聞錦絵の世界』(角川文庫)に詳しい。

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