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2006.04.14

手前、昭和の生まれでござんすが……

 最近、生まれ年を尋ねると、西暦で答える人も多くなった。
 私は西暦で答えられてもいまひとつピンとこない。それで、「っていうと昭和で何年?」と聞くのだが、「私、年号なんてつかわないから」という。
 一人の人間の生死によって年号が決められるのはおかしい、というのだ。
 それなら、西暦だって、たった1人の人間の誕生年によって決められているのだからもっとおかしいと思うのだが。

 年号にしろ、西暦にしろ、便宜的に使っているだけで、とくに意味などない。天皇制云々に関係なく、私は年号で生まれ年を聞いた方がわかりやすいというだけだ。もちろん、ふだんは西暦を使うことのほうが圧倒的に多い。

 藪内清『歴史はいつ始まったか』(中公新書)によれば、西暦(キリスト紀元)のほかに、イスラム圏では「ヘジラ紀元」、仏教圏では「仏滅紀元」などが現代でも使われている。
 しかも、イスラム諸国では、世界の主流を占める「グレゴリウス暦(太陽暦)」ではなく、「イスラム暦(太陰暦)」が使われているのだ。断食月のラマダーンもイスラム暦での月の呼び名だ。
 西暦しか認めないというのなら、これらの文化に対する差別ともいえるだろう。

 暦法や年号に異常にこだわるのは、時間のご不自由な人としかいいようがない。

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