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2006.04.23

人類が生命力を失つて行く過程に適応した政治思想

 それが、民主主義である、といったのは福田恆存である。
 翻訳家、劇団主宰者などの多彩な活動のなかでも、福田の辛口批評家としての仕事は、いまでも輝きを失っていない。

 福田さんは、ただの保守主義者ではない。日本ではまれな常識的思考ができる人だったと思う。
 『日本への遺言』(文春文庫)にまとめられた語録は、現在のマスコミ、とくに大新聞に、ぴったり当てはまる。

「民主主義政治の原理は、自分が独裁者になりたくないといふ心理に基づいてゐるのではなく、他人を独裁者にしたくないといふ心理に基づいてゐるのである」
「日本の進歩主義者は、進歩主義そのもののうちに、そして自分自身のうちに、最も悪質なファシストや犯罪者におけるのと全く同質の悪がひそんでゐることを自覚してゐない」

 自分が独裁者になろうとしているのに気づかない大手新聞、マスコミは多い。
 福田さんの言葉を引用しただけでも右翼のレッテルをはられかねないが、私は、何者であろうと、独裁主義やファシズムが許せないだけなのである。
 そして、ファシズムは、もっとも民主主義的な装いをしている者たちのうちにひそんでいることが多い。

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