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2006.04.22

生きておる人間は、目の覚めるまで、生きておるという夢を見ておるのだ

 雑誌の取材で、はじめて澁澤龍彦さんに電話したときに、この本のことを教えてもらった。
 カルデロン『人の世は夢・サラメアの村長』(岩波文庫)。

 澁澤さんは、意外なハスキーボイスで、本の名前をなかなか聞き取れなくて、何度も聞き返してしまった想い出がある。
 もうあのときから20年以上。そして、この本も買ってから20年目にしてやっと読むことができた。

 カルデロンは、17世紀イスパニアの劇作家。
 「人の世は夢」は、不吉な星の元に生まれて幽閉されていた王子が、夢と思いこまされて、一度だけ王座につかされたあとの騒動が描かれている。
 何度もでてくる「人生は夢」というせりふには、カトリック圏とは思えない東洋的な感性を感じる。
 劇としては、「秘蹟劇」というジャンルに入るらしい。

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