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2006.04.18

きのうの自分と今日の自分は同じ?

 きのうの茂木健一郎『意識とはなにか』(ちくま新書)の続きだが、きのうの自分と今日の自分はなぜ同じと感じられるか、という興味ある問題にも触れている。

 小学校の入学式で見たお日様と、今日見ているお日様は同じように見える。
 しかし、小学生の自分と今の自分は、物体としてみればおそらくまったく違う細胞からできている。
 それなのにお日様が同じに見えるのは、私たちの意識の働きとして「クオリア」というものがあるからだという。

 クオリアとは、直訳すると「質感」という意味らしいが、脳科学では「あるもの」を「あるもの」と感じる能力のことだ。
 つまり、「りんご」は、いつ見ても赤くて丸い「りんご」に見えること。
 この「クオリア」のおかげで、世界はきのうの世界と同じに見え、きのうの自分と今日の自分は同じに思える。

 ところが、一方で、意識とは、絶えず変化し、生成されているのだという。
 自分の意識は、ひとつながりのもののように思えるが、実は、刻々と新しく生成されているものだというのだ。
 つまり、意識は、常に新しい事態に直面している、というようなことだろうか。

 意識は、このように、絶えず変化しているのだが、きのうのお日様も今日のお日様も同じに見える「クオリア」のおかげで、自分はいつも自分だと感じられるらしい。

 うーん。わかったようなわからないような……。

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