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2006.05.24

同じ河に二度とは入り得ぬ

 地球にやさしいとか、環境にやさしい、などという言葉には、何か胡散臭さを感じる。
 人間の排出する二酸化炭素が温暖化を引き起こしている、というのもひとつの説であって、因果関係がはっきり証明されたわけではない。

 いつか、ある先生に見せてもらったデータでは、二酸化炭素が増加しているから温度が上がっているのではなく、「温度が先に上がっていて、それにつられて二酸化炭素が増え」ていた。

 つまり、地球というのは、二酸化炭素の量などにかかわりなく、なぜか温度が上がったり、下がったりするものである。そして、温度が上がったから海中の二酸化炭素が大気に放出されて、二酸化炭素の濃度が高くなっている、と考えられるのだ。二酸化炭素の最大の排出元は、海水なのである。
 データを信じる限りそちらのほうが正しいようです。
 地球の温暖化などの複雑な作用について、まだ、未知の部分が多すぎるのだ。

 だからといって、別に私は、二酸化炭素の排出量規制に反対しているわけではないですよ。
 東京の空気をもっときれいにして欲しいと、常々思ってます。

 それから、まだ、ダイオキシンで男の精子が減っているなどという珍説を信じている人が多いらしい。
 詳細は日垣隆『「買ってはいけない」は嘘である』(文芸春秋)に書いてありますが、精子が減っている、の根拠として必ず引き合いにだされるスキャケベク教授のデータは、ほとんど当てにならないしろものだ。
 そもそも、精子の正確な数え方など、やっと最近になって確立されてきたばかりだ。
 何千万だか何億だかあるものを、顕微鏡で数えるのがたいへんであろうことは、少し考えただけでわかる。

 環境の話は、なぜか、だれでも、「そうだろうなあ」と感じてしまいやすく、いい加減な話でも常識として定着してしまいやすいようだ。
 あ、私は別に環境保護に反対しているわけではないですから。
 無用に、人々を心配させるような説を、よく確かめもせずに垂れ流すのが許せないだけです。

 今日、読んだのは斉藤忍随『知者たちの言葉』(岩波新書)。
 あまり関係ない話になってしまった。
「同じ河に二度とは入り得ぬ」は、この本で取り上げられていたギリシャの哲人ヘラクレイトスの言葉。

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