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2006.08.23

人間はどこまで耐えられるのか

 朝、ベランダの鉢植えに水をやっていると、プランターの横に、黒いつぶつぶが落ちていた。
 何だろうと思って、はたと気がついた。毛虫のフンである。
 オオバの葉をかきわけてみると、いたいた、まるまると太った尺取り虫が。
 さっそく取り除いて、台所用洗剤をかける。2、3秒でいちころだ。
 人間も台所用洗剤の海に落ちたらお陀仏なのだろうか?

 フランセス・アッシュクロフト『人間はどこまで耐えられるのか』(河出書房新社)。
 高山、深海、砂漠、極地、宇宙などで人間を襲う危険と、その対策。生理学者の計算上の人間の限界は、つねに冒険者たちによって裏切られてきた。
 意外と人間は強いのである。
 そして、また、非常にもろい存在でもある。

 けっこう煩瑣な解説部分は続くが、興味ある話題で、引っ張られる。
 深く潜水すると、歯の詰め物が「内側」に向かって破裂することがある、などおもしろい話が続々。
 生理学者たちは、人間の限界を知るために、自ら実験台になることも多かったという。
 しかし、危険なのがわかっているのに限界に挑戦する人々が、かくも多くいるのかと驚く。
 考えようによっては、そっちのほうがよほど不思議だ。

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