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2007.01.31

新書激戦時代

新刊の打ち上げとして、編集担当の方から、ロシア料理をごちそうになる。

最近の新書の話をする。
新書の世界では、新規参入ラッシュで、棚を確保するのがむずかしくなっているということ。
昔のように、棚差しでロングセラーをねらう、というのがむずかしくなっているのだ。

つまり、リアル書店では、新書はロングテールの商品たりえなくなっている。
いきおい、新刊平積みで勝負することになる。
その間、話題になった本は増刷できるが、それ以外はむずかしい。
雑誌のような売り方になっているのだ。

書店の状況が、激動しているのを実感した。

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2007.01.20

『私の彼は意味がない』

ようやく、仕事を1本終わらすことができ、次の仕事に進むことができた。
それに、年明け早々から本を一冊出すことができた。
『知の分類史』(中公新書ラクレ)
以前から出したいと思っていたテーマだったので、ことのほかうれしい。

いまのところ、売れ行きは順調なようだ。
普遍的なテーマを扱っているので、『読んでから死ね!名著名作』(阪急コミュニケーションズ)とともに、ロングセラーをねらえると思う。

ただ、ちょっと重めの本が続いたので、今年は、少し軽めの科学書、教養書を出していきたいと思ってます。

ところで、いまではすっかりテレビタレントになってしまった蛭子能収さん。
この人が漫画家だということはよく知られていると思うが、意外と読まれてはいないのではないか。

実は、テレビでの顔からは想像できないような天才的漫画家だ。
その代表作の一つが、『私の彼は意味がない』(青林堂)である。
タイトル作は浅丘めぐみの「私の彼は左きき」のパロディだ。

男が友人たちを家に呼んで麻雀をしていると、突然、電話の受話器をもった奥さんが、「私の彼は左きき」の替え歌を歌いながら服を脱ぎだす。
「私の私のかれはー、チョンチョン、いみがなーい」
オチもない。

この本に収められた短編は、本当に意味のない作品ばかりだ。
これくらい意味のない作品はちょっと描けるものではない。
エログロナンセンスというような言葉では収まりきれないだろう。
しかも、シュールである。

この異様な天才が、再び漫画家として活躍することを期待する(ムリだろうけど)。

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