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2011.08.30

「IS ~男でも女でもない性」

テレ東「IS ~男でも女でもない性~」にはまる。

原作は六花チヨさんの「IS」。
さすがは日本の漫画はテーマが広い。
でも原作は未読。

ISは「インターセクシュアル」の略とのこと。
俗に「半陰陽」「ふたなり」などとも呼ばれるが、
身体的に男か女か区別がつかない様をさす。

主人公は精神的には男なのに体は女性化していく春と、
中身は女性なのに体が男性化していく美和子。

くしくも同じ高校に入ってきた二人が、自分の体の変化や
心理のずれに戸惑いながらも、さまざまな葛藤を
乗り越えていこうとする話だ。

春役の福田沙紀はかつて「クイズヘキサゴン」で
おバカタレントとして活躍していたとは信じられない
みごとな役作り。
揺れる男心(女心)の切なさつらさを鮮やかに表現している。

美和子役の剛力彩芽も、ただの美少女役ではなく、
引き裂かれ煩悶する心理を巧みに演じている。

心は男なのに、男の先輩に恋ごころを抱いてしまうのは
なぜなのか。

自分にはありえない設定なのに、
なぜか深く感情移入させられる。

そして、なにより、下手をすれば「キワモノ」になってしまうテーマへの
スタッフの真摯な取り組みが伝わってくる。

最近のテレビドラマの中でも秀逸な作品だ。

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2011.08.27

サテュリコン

『サテュリコン』ペトロニウス(岩波文庫)読了。

フェデリコ・フェリーニ監督「サテリコン」を観たのは、
高校生の時だったか。
パゾリーニの「豚小屋」との2本立てだった。
この2本を続けてみるのはかなりハードだった。

その「サテリコン」の原作をようやく読んだ。
実は、筑摩世界文学大系『古代文学集』に、
違う訳者のものが入っていたのだが、
新しく岩波文庫版が出ていたので先に読んでしまった。

古代ローマの爛熟した世相のなかで、おそらくこそ泥でもして
生きている男色系青年たちが主人公のピカレスクロマンだ。

興味の中心は、フェリーニがこの原作をどのように料理したのか
ということだった。

やはり、映画でいちばん印象に残っている「トリマルキオの饗宴」が
中核だった。
あの圧倒的な豪華料理の数々がわりと忠実に復元されていたのだ。

もっとも、いまでは『サテュリコン』の大部分は失われていて、
なかでも比較的まとまっているのが「トリマルキオの饗宴」
の部分ということなのだが。

読みながら、映画「サテリコン」のシーンが蘇ってきて
楽しい時間だった。

興にのって、当時(ネロ帝)の時代が記されている
タキトゥス『年代記』(岩波文庫)、青柳正規『トリマルキオの饗宴』
(中公新書)、饗宴をテーマにしたアテナイオス『食卓の賢人たち』
(岩波文庫)も少しかじった

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