« 人間、この了解しがたきもの | Main | 「IS ~男でも女でもない性」 »

2011.08.27

サテュリコン

『サテュリコン』ペトロニウス(岩波文庫)読了。

フェデリコ・フェリーニ監督「サテリコン」を観たのは、
高校生の時だったか。
パゾリーニの「豚小屋」との2本立てだった。
この2本を続けてみるのはかなりハードだった。

その「サテリコン」の原作をようやく読んだ。
実は、筑摩世界文学大系『古代文学集』に、
違う訳者のものが入っていたのだが、
新しく岩波文庫版が出ていたので先に読んでしまった。

古代ローマの爛熟した世相のなかで、おそらくこそ泥でもして
生きている男色系青年たちが主人公のピカレスクロマンだ。

興味の中心は、フェリーニがこの原作をどのように料理したのか
ということだった。

やはり、映画でいちばん印象に残っている「トリマルキオの饗宴」が
中核だった。
あの圧倒的な豪華料理の数々がわりと忠実に復元されていたのだ。

もっとも、いまでは『サテュリコン』の大部分は失われていて、
なかでも比較的まとまっているのが「トリマルキオの饗宴」
の部分ということなのだが。

読みながら、映画「サテリコン」のシーンが蘇ってきて
楽しい時間だった。

興にのって、当時(ネロ帝)の時代が記されている
タキトゥス『年代記』(岩波文庫)、青柳正規『トリマルキオの饗宴』
(中公新書)、饗宴をテーマにしたアテナイオス『食卓の賢人たち』
(岩波文庫)も少しかじった

|

« 人間、この了解しがたきもの | Main | 「IS ~男でも女でもない性」 »