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2012.05.28

砂丘とピンク・フロイド

一時期、「第三の男」や「市民ケーン」などの
名画DVDが、500円くらいで売られるように
なって、嬉しいよりなにか寂しい気がした。


ところが、最近は、先日書いた
フェデリコ・フェリーニ監督作品や、

ルイス・ブニュエル監督の、
「自由の幻想」「小間使の日記」
「ブルジョワジーの密かな愉しみ」、

あるいは、ミケランジェロ・アントニオーニ監督、
「砂丘」などのDVDが、
900円から1000円くらいで売られている。


こんなに安くて嬉しいことは嬉しいが、
うら悲しくもある。


アントニオーニ監督の「砂丘」は、
なかでも、わすれがたい映画だ。

ラストで、いろいろな爆破シーンが
スローモーションで映し出され、
バックに流れる、ピンク・フロイドの
「51号の幻想」とともに、
この世のものとも思えぬ美しさだった。

ピンク・フロイドの曲は、2、3曲
使われていたのではないだろうか。


映画の話からそれるが、
いつか、エジプトのホテルの一室で、
はるか砂丘に沈む夕陽をぼんやり眺めていた時、
部屋の有線放送から、ピンク・フロイドの
「エコーズ」が流れてきて、
鳥肌ものだったことがあった。

エジプトの砂丘と落陽と「エコーズ」。
生涯でも忘れられないシーンだ。

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