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2012.05.15

夢と人間社会

●『夢と人間社会 上・下』
 ロジェ・カイヨワ/
 G・E・フォン・グリューネバウム編
 (法政大学出版局)

あの、西洋の南方熊楠とでもいうべき、
知の巨人カイヨワが編集に携わっている。
夢に関する論考・評論集である。

上下あわせて24の論文が掲載されている。
気の向いたとき、少しずつ読んでいるので、
まだ、完読していない。


「夢の威信と問題」ロジェ・カイヨワ
「夢の超心理学」マーティン・エボン
「夢、カリスマ、そして文化英雄」ウェストン・ラ・バール
「夢と文学創造」マリア・ザンブラーノ
「古代近東における占い夢」A・レオ・オッペンハイム

など、魅惑的なタイトルが並ぶ。


「夢と現実が対抗状態にあるとき、ただちに
優位に立つのは夢であって、むしろ現実の方を
否認しようとするのが人間本来の傾向なのだ。
現実の平凡さ、連続性は、夢がもたらす奇跡に
くらべるとき、はるかにわれわれを打つところが少ない」
(カイヨワ「夢の威信と問題」)

私たちが目が覚めたとき、いままで見ていた
蠱惑的な物語が、夢であると知ったときの
あの、やるせない失望感。

私はしばしば、二度寝して、もう一度、
夢の続きを見たいと思う。

その願いがかなえられることはほとんどないが、
その代わり新たな夢がつかの間、渇望を癒す。


ある大手企業の経営者は、夢が嫌いで、
夢を見そうになると、すぐ起きてしまうと
語っていたことがある。

アンビーリーバブル!

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