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2012.05.13

夢探偵

筒井康隆編『夢探偵』(光文社)

「〔光る話〕の花束」という
アンソロジーシリーズの1冊。
残念ながら、現在絶版。


一時、夢に関する本を集めていたのだけれど、
本書はそのうちの1つだ。

いっぺんに読むのがもったいなくて、
少しずつ読んだ。

内田百閒「お爺さんの玩具」
星新一「願望」
安部公房「阿波環状線の夢」
澁澤龍彦「夢」
筒井康隆「法子と雲界」

などなど16編の作品が集めてある。
付録として、編者筒井康隆の
「夢の検閲官」が載っている。


それぞれおもしろいが、なかでも、
半村良の「夢の底から来た男」が圧巻。

編者の筒井康隆が最も思い入れの深かった
という作品。

そのおもしろさは、私が説明するより、
筒井康隆の解説を引用しよう。

「読者諸氏におかれては、この小説に
とりかかる前に、さしせまった身の
まわりの用事を先にすませておいて
いただきたい。というのも、これは
読みはじめると途中で中断することが
できない作品だからである」

幸せな生活に迫ってくる黒い影。
いつしか現実が夢に変容してくるおそろしさ。

いや、へたな解説はやめておこう。

「夢の底から来た男」は、角川文庫、
広済堂文庫に入っていたようだが、
古書しかないようだ。

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