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2012.06.07

十月はたそがれの国

6月5日、SF界の巨匠レイ・ブラッドベリが、
たそがれの国に帰った。

中学生のときに出会った、
『十月はたそがれの国』(創元推理文庫)。
いっぺんに読むのがもったいなくて、
1編1編、大切に読んだ。

そして、
『何かが道をやってくる』(創元推理文庫)
に、してやられ、
完全にブラッドベリアンになった。

当時、ポケミスに入っていた、
『火星年代記』『刺青の男』『華氏四五一度」
などは、注文しても品切れだった。

それだけに、なお、恋憧れた。

私にとってのブラッドベリは、SF作家というよりも、
『たそがれの国』や『火星年代記』や
『刺青の男』などで、時折見せる、身も凍るホラー小説
の作者だった。

ただ、ブラッドベリに熱中していたのは、
ほんの少しの間で、
その後、すぐJ・G・バラードなどの、
ニューウェーブSFに関心が移った。

現在読み直してみると、短編には、叙情過多、稚拙さ
などが感じられる作品も多い。

だが、それもそのはず、
ブラッドベリは永遠の子どもだったのだから。

取り急ぎ、訃報を聞いての走り書きである。

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