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2012.06.21

墓場まで何マイル?

●『墓場まで何マイル?』
  寺山修司(角川春樹事務所)


図書館で借りた資料のうちの1冊。
寺山修司、最晩年のエッセイ、対談、
インタビューが収められている。


私は20代初期に、
劇団天井桟敷の『奴婢訓』を観て以来、
寺山修司の活動には注目してきた。

1度取材もした。
私が渋谷に住んでいたころは、
寺山修司の家も近くにあり、
よく、道で会った。
寺山が覗きをしたとしてつかまったアパートも、
実はその近くにあった。
(事件そのものはでっちあげられたものだった)。


寺山こそが、真の前衛だった。
「青森県のせむし男」「毛皮のマリー」
「血は立ったまま眠っている」
「地球空洞説」「疫病流行記」
などなど、戯曲のタイトルだけで、
背中をざわめかされる。


この本で読みたかったのは、
遺稿となった、この詩だ。

「懐かしのわが家」

昭和十年十二月十日に
ぼくは不完全な死体として生まれ、
何十年かゝって
完全な死体となるのである
(以下略)

黙祷。

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