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2012.07.18

声に出して読みにくい書名

ようやく、仕事が1本終わりに近づいてきた。
もう少しだ。


書物のなかには、
口にするのをはばかられるような書名のものがある。

たとえば、作品社の「文化史」「歴史」「大全」の
一連のシリーズ。
女性の皆さん、失礼します(汗)。


『ヴァギナの文化史』イェルト・ドレント
『ペニスの文化史』M・ボナール/M・シューマン
『体位の文化史』A・アルテール/P・シェルシェーヴ
『ビデの文化史』ロジェ=アンリ・ゲラン
『マスターベーションの歴史』石川弘義
『オルガスムの歴史』ロベール・ミュシャンブレッド
『アナル全書』J・モーリン
『おなら大全』ロミ/J・フェクサス
『うんち大全』J・フェクサス

どれも、決して興味本位の本ではなく、
真面目な学術書のスタイルをとっている。

しかし、ちょっと書店で、「この本ありますか?」と
尋ねにくい本ばかりだ。

で、そのなかでも、極めつけがこれだ。


●『お尻とその穴の文化史』
  ジャン・ゴルダン/オリヴィエ・マルティ
  藤田真利子訳(作品社)

なにか、とても、変態チックな内容を連想させる書名だ。
帯にも、「アヌスは、性器なのか、排泄器なのか?」
と、大書されていて、羞恥心を煽る。

しかし、半分以上が、真面目な医学的知識で
埋められている。
なにしろ、著者は、消化器系の医師なのだ。


第1部 アヌスとは、いかなるものか?
第2部 アヌスの機能とそれをめぐる歴史
第3部 アナル・セックスの歴史
第4部 芸術とアヌス
第5部 すこやかなるアヌス
第6部 すこやかならざるアヌス


と、目次を見ればわかるように、
ほとんどが、お尻とその穴をめぐる
文化史、医学情報なのである。
「それっぽい」のは、第3部くらいだ。

学術書とはいいながら、くだけた内容であり、
退屈せずに楽しく(?)読める。
収められた図版も多数。

目からうろこの情報も多かった。
たとえば、座薬は、平らな方から入れるのが
正しいのだという(反論もあるらしいが)。

このようなキワ本(失礼!)を発掘し、刊行した
作品社の勇気に敬意を込めて。

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