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2012.08.14

唯一者とその所有

今日はよく寝た。
このところ、平均睡眠時間が
4時間くらいしかなかったから。

蔵書整理していたとき、処分するかどうか迷った。
昔、夢中になっていた本。
あのころは、私も急進派だった(笑)。


●『唯一者とその所有 上・下』
 シュティルナー/片岡啓治訳(現代思潮社)

マルキシストに重要な影響を与えた書。
といっても、この書自体は、
アナーキズム、徹底的個人主義的傾向が強い。

「私の事項を、無の上に、私はすえた」
唯一者とは自分のこと。自分がすべてなのである。
ほかには関心がない。


シュティルナーにとっては、
宗教家、思想家などは、
「聖なるものを信じる不自由なエゴイスト」
であり、
「ひとつの理念のために生き、創造する」
理念に支配された坊主根性の持ち主だ。

人間とは、
「人間が人間にとって最高の存在である」
とき、はじめて自由となれる。


そして、もちろん、
「国家は労働の奴隷制のうえになりたっている」

では、国家をぶっつぶしてしまったらどうか。
「あるひとつの「支配」から自由になることは、
 別のものの「支配」にとってかわられるにすぎない」

シュティルナーの目から見れば、
「与えられた自由などは所詮自由ではない」
自らの力で克ちえたものこそ自由だ。


この辺がマルキシストたちの共感を呼んだのだろう。

私のこのころの予定では、ここから、
プルードン、バクーニン、クロポトキンへと、
アナーキズム関連書への旅をする予定だった。

ともあれ、この本、今から見れば、
で、いったい、どうするの?
ってところがさっぱりわからない。


以上、当時の読書ノートを引っ張り出して、
まとめてみたのだけれど、
「?」な部分もけっこうある。
誤読もしてると思う。

もう一度、精読してみたいと思ってはいるのだが。

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