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2012.09.14

桜の森の満開の下

締切は、少し猶予を頂いた。
それでも、気を抜いている時間はない。
来週の水曜日まで休みなしノンストップ!

●時期はずれながら「日本近代三桜小説」(呉智英氏命名)。

「桜の樹の下には」梶井基次郎(新潮文庫『檸檬』所収)

「山桜」石川淳(新潮文庫『焼跡のイエス・処女懐胎』所収)

「桜の森の満開の下」坂口安吾(岩波文庫『桜の森の満開の下・白痴』所収)


どれも短編ながら、一級の幻想作品。

基次郎作品は、桜の樹の下には死体が埋まっているに
違いないという、退廃的な妄想。

石川淳作品は、山桜が死者を現出させる想定外の幻想譚。

そして、破天荒な設定、色彩感覚、動物性で、
群を抜いている安吾作品。
この人の作品のなかでも、
「夜長姫と耳男」の系譜に入るかもしれない。
けっこう、血を見る話だ。

桜の下の狂気。それだけが3作品の共通点か。
また、桜吹雪に、狂気はよく似合う。

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