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2012.10.29

再校

T社の本の再校ゲラが出たので、
pdfファイルでチェックする。

最近、こういうパターンが多い。
再校以降は、pdfファイルで送られてくる。

直しのあるページだけプリントして
赤を入れる。
それをまたpdfファイルにして送付する。

売れて欲しいから、念入りに見る。

マイク・オールドフィールドの
「ハージェスト・リッジ」を聴きながら。
彼の2枚目のアルバム。
懐かしい。

ところで、Facebookって、ある知人の、
「イイネ」がつきました、という
記事がズラズラと入ってきてわずらわしい。
まったく私には関係ない記事なのに。
うっとうしい。

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2012.10.25

イラスト西洋哲学史

来月出るB文庫の見本が来た。
なかなかかわいい装幀だ。

もう一冊来月の新刊の
カバーデザインもあがってきた。
これもインパクトあっていいねえ。

哲学を考えるときは、いつも読む。

●『イラスト西洋哲学史』
  小阪修平著/ひさうちみちお画
 JICC出版局


哲学入門はこの本でした。

これ以上わかりやすい解説はないだろうと
思われる。
ひさうちみちおのイラストも可笑しい。

それでも、なかなか理解できない俺の頭。

「哲学とは星空を見ることである」

というフレーズが気に入っている。

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2012.10.22

大都会隠居術

ようやく体調が回復してきた。
しんどかった!

T社に初校ゲラを戻した。
あと、まえがきとあとがきを書かなくちゃ。

若い頃、おぼろげに描いていた未来では、
この歳では、もうじき、隠居生活に
入るはずだった。
が、もうムリムリ。金がない。
生涯現役を通さなければ。

せめて、こんな本でも読もう。


●『大都会隠居術』荒俣宏編著
 光文社文庫


隠居名人たちの隠居小説、エッセイを多数収録。


 第1ステップ 都会隠居術事始め
  世の煩わしさから逃れる
   大岡昇平、永井荷風、水木しげるほか

 第2ステップ 都会に潜む悦楽
  女子供に分らぬ世界へ
   江戸川乱歩、内田百間、幸田露伴ほか

 第3ステップ それぞれの隠居たち
  心朽ちた聖者の伝記を読む
   宇野浩二、古今亭今輔、谷崎潤一郎ほか

 第4ステップ 骨董、味道の悦楽
  平成あこがれのご隠居たち
   宇野千代、青山二郎、北大路魯山人ほか

 第5ステップ そして、死との対面
  都会での死に方を知る
   稲垣足穂、ピーター・S・ビーグル、ボリス・ヴィアン


このうち、稲垣足穂の「二十五歳までに決定すべきこと」は、
若い頃読んで衝撃を受けた覚えがある。

「私は若い人々に向って云いたい。死ぬるにしても、
 生きるにしても、二十五歳までに決定したまえと」

二十五歳にしては、重い課題を与えられたものだ。
当時私は出版業界にいたが、そのままで終わるとは、
思っていなかった。
腰が座っていなかったのである。

覚悟などありはしなかった。
成り行きでこの歳まできてしまったのである。

「われわれはただ、「容易なことでは問屋が卸して
 くれんぞ」を覚悟する必要がある。この一事さえ
 忘れなければ、諸君が自殺しようと、自殺を思い
 とどまろうと、各自の自由である」


本書では、ほかに、江戸川乱歩が、アーサー・マッケン
について書いていたり、ビーグルの、
『心地よく秘密めいたところ』の抄訳が載っていたりする。

月刊ペン社の「妖精文庫」が懐かしい!

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2012.10.15

神秘昆虫館

気候が急変したせいか、
急に朝型にしたせいか、
体調がすぐれない。
眠い。

●『神秘昆虫館』国枝史郎
 (講談社 国枝史郎伝奇文庫)

国枝史郎でいちばん最初に読んだのは、
『神州纐纈城』。
次が『沙漠の古都』だった。
いずれも、講談社の国枝史郎伝奇文庫。
横尾忠則の装幀がステキ。

そのあと、
『伝奇ノ匣1 国枝史郎ベストセレクション』
(学研M文庫)
で、『八ヶ獄の魔人』ほかを読む。

ほかに、桃源社から代表作『蔦葛木曽桟』が、
出ているが、未入手。

また、未知谷の全集版があるけれど、
高価なので入手断念。


よく言われるように、国枝史郎の作品は、
しばしば大風呂敷を広げすぎて、
途中で物語が破綻する。
でも、その破綻するほどの大風呂敷が、
魅力なのだ。


『神秘昆虫館』は、なかでもうまくまとまったほう。
「永生の蝶」の神秘を探るため、
剣侠の旅に出る主人公、一式小一郎。
そして、ライバルの南部集五郎。

伝奇小説の見せ場がたっぷり。
小粒だけど、お気に入りの一冊。

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2012.10.14

多読術

毎年、涼しくなってくると、
鼻炎になる。
たぶん、何かのアレルギーなのだろう。

●『多読術』松岡正剛(ちくまプリマー新書)

わが師匠の読書術。


「本は二度読まないと読書じゃない」

「それでも、蕪村や漱石やカフカや
 ドストエフスキーなど、一回読んだから
 いいやということのほうが多かった。
 とくに小説はね。それがあるとき、
 再読してみたらまったく異なる印象を
 受けた。そういう最初のきっかけは露伴の
 『五重塔』だったかな」


「で、そうした生活のなか、またまた借金を
 返しながら、そのお金の一部をむりやりさいて
 全集を揃えていきました。いまでも鮮やかに
 おぼえていますけど、『折口信夫全集」
 『岡倉天心全集』『南方熊楠全集』
 『三枝博音著作集』です。この順番ですね」

「やっぱり読書の頂点は「全集読書」なんですよ」

「ぼくはどんな芥川龍之介論 よりも、
芥川全集の月報を読んだときのほうが
 芥川のことが見えた記憶があります」

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2012.10.12

赤と黒

仕事の関係で、しばらくは、
科学書ばかり読むことになる。

スタンダール『赤と黒』再読中。
中高生のときに読んでいるのだが、
まったく内容を忘れている。

覚えているのは、
主人公の名前ジュリアン・ソレルと、
そのナポレオンかぶれくらい。

しかし、恋愛の心理描写がこれほど
克明に描かれていたとは。
こりゃ、中高生には理解できないよ。
やはり、名作というのは、
大人になってから再読の必要がある。

『鏡花全集』は四巻目に突入。
ようやく鏡花らしくなってきた。

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2012.10.11

ツナグ2

ようやく修正原稿ができた。
けっこう手こずった。

知り合いに勧められてFacebookに登録してみたが、
使い方がさっぱりわからん。

私の場合は、本名でブログを公表しているのだから、
わざわざFacebookはいらない気がするのだが。

改めて、

●『ツナグ』辻村深月(新潮文庫)

これ、お薦め。

一生のなかで一度だけ死者と
会う機会があるという。
その生者と死者とを引き合わせる
役割をしているのが使者(ツナグ)だ。

ただし、一人の人間が会える死者は、
一生に一人だけ。
死者のほうでも、会えるのは一人だけだ。
生者がツナグに依頼して、死者からOKが
でれば会うことができる。

荒唐無稽な話ではあるが、
死や、人との絆を深く考えさせられる。

突然死したアイドルに会いたいという
目立たないOL。
ガン告知をできなかった母親を指名する
頑固者の男。
親友への裏切りを後悔する女子高生。
失踪した婚約者を求める会社員。

こうした面々のそれぞれの人生模様。
死者に会ってもハッピーで終わるか
どうかはわからない。

伏線がうまく引かれ、細部まで緻密に
計算されている。
この作家はすごい。

そういえば、
是枝裕和監督の「ワンダフルライフ」を
思い出す設定だ。
こちらは、死者が、人生のワンシーンだけを
選んで天国へ行くという話だった。

どちらも、「自分なら」と考えさせられる。

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2012.10.06

ツナグ

原稿の修正が必要になった。
連休明けまでにやらなければいけない。

仕事の関係で読むことにした。

●『ツナグ』辻村深月(新潮文庫)

直木賞作家の辻村深月のベストセラー。
映画化もされているらしい。

詳しくは、改めて。

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2012.10.03

この独身者はすごい!

企画づくりとサンプル原稿作成。

いつかこのテーマで書きたいと
思っていたのだが、
先を越されていた。

私が思いつくくらいのことは、
すでに誰かが考えている。


●『この独身者はすごい!』
  北嶋廣敏(ジョルダンブックス)

いろいろ、偉人の伝記を読んでいると、
生涯独身を貫いた人は多い。

この本で取り上げられているのは、

1 恋多き独身者
 カザノヴァ、中里介山、スタンダール、
 小津安二郎、モーパッサン、ブラームス、
 カフカ

2 天才ゆえの独身者
 レオナルド・ダ・ヴィンチ、平賀源内、
 ニュートン、ミケランジェロ

3 孤独と狂気の独身者
 ショーペンハウアー、ロートレック、
 ニーチェ、ボードレール、
 キルケゴール、ゴーゴリ

4 信念をつらぬいた独身者
 ソロー、カント、ルイス・キャロル、
 宮沢賢治、アンデルセン、折口信夫、
 上杉謙信

以上、24名だが、まだたくさんいるはずだ。
女性が一人も入っていないしね。
それとも、女性で独身者の偉人って少ないのかな。

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2012.10.01

第七天国

台風一過。
新しい企画書作りに精を出す。

久しぶりに、一人カラオケをやった。
やっぱり、続けてないと腕(?)が落ちる。

『鏡花全集』少しずつ読み進む。
中学生のころ読んだだけで、
主人公の名前以外まったく覚えていない
『赤と黒』も読み始める。
やっぱり、全然覚えてなかった。

けっこう、こういう名作があるのです。

●「第七天国」フランク・ボーザージ監督
  ジャネット・ゲイナー、チャールズ・ファレルほか

図書館で借りて観る。
サイレント映画。
淀川長治さんの解説付き。

古き良き時代というか。
下水道掃除夫と姉に虐待される(ムチで打たれる!)
可憐な女性の、ほのぼのした、
まったくエゲツさのない純愛ドラマ。

「上を向こう」というのが、キメ台詞となっている。
淀川さんも言ってたけど、永六輔もこの映画を観たのかな。

タイトルは、下水道掃除夫の主人公が、
せめて住み家は、天に近いところにしたいと、
エレベーターもないアパートの7階に住んでいるから。

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