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2012.12.12

愉悦の蒐集

とりあえず、必要な公的手続きは、
ほとんど済ませた。
世の中には、いろいろ知らない
制度があるものだ。

●『愉悦の蒐集 ヴンダーカンマーの謎』
 小宮正安(集英社新書ヴィジュアル版)

16~18世紀に、ヨーロッパで流行った、
ヴンダーカンマー(不思議の部屋)を、
豊富なカラー写真とともに紹介している。

天井につられたワニの剥製、地球儀、
マンモスの骨、東洋の文物、時計、
動物の結石、楽器、自動機械……。

一見、ガラクタの寄せ集めのようだが、
客人を驚かすための驚異の部屋、
博物館の直近の祖先だ。

たしか、澁澤さんもずいぶん紹介していたと思う。

大航海時代とともに、ヨーロッパ人の知見は、
急激に広くなった。

世界中から珍奇な文物が運ばれてくる。
これらを蒐集しようという人々が現れても
不思議ではない。

大げさに言えば、ブンダーカンマーとは、
ヨーロッパ中心だった世界観から、
地球規模に拡がった新しい世界観を
表現した部屋だと言ってもいいのではないか。

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