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2013.01.17

成吉思汗の後宮

大島渚監督には一度取材したことがあった。
意外と温厚な方だった。
テレビでの硬派な姿勢は、
監督一流のサービスだったのだと思う。
ご子息が、私と同じ高校にいたので、
親近感がわいた。

心配なこと。
鳩山由紀夫氏が中国で要人と会談していると。
いったい、何を話すつもりなんだ。
頼むから、もう、表へ出てこないでくれ。


●『成吉思汗の後宮』小栗虫太郎
 (桃源社)

表題作をはじめ、
「海螺斎(べえさい)沿海州先占記」
「紅軍巴蟆(パムー)を越ゆ」
「金字塔四角に飛ぶ」
「ナポレオン的面貌」
など11作品。

虫太郎のエキゾチック伝奇もの短編集。
けっして評価が高いとはいえないが、
辺境を舞台にした一種の冒険小説で、
興趣がわく。

人はなぜ辺境にあこがれを抱くのか。
主人公たちは、見果てぬ夢に
突き動かされる。

法水麟太郎ものなどに見られる
濃密な作品は、量産はできない。

虫太郎が活路を見出そうとしたのは、
「人外魔境」をはじめとする
異郷ものだった。

何か虫太郎の心境が想像されて苦しくなる。
重要な作品群だと思う。

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