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2013.05.30

フォー・シンボルズ

時間の経つのが速い。
現在、睡眠時間を1日2~3回に分けて
仕事している。

久しぶりにレッド・ツェッペリンを聴く。
いやー、元気出てくるねえ。
仕事が進みそうだ。

ツェッペリンの4枚目のアルバムには、
正式名称がない。
何しろ、ジャケットにバンド名もタイトルも
書かれていないのだ。

レコード盤を入れる内袋に、よくわからない
シンボルが4つ描かれているので、
「フォー・シンボルズ」とも呼ばれる。

このアルバムと出会ったのは高校生のとき。
ラジオから流れていた「天国への階段」を聴いて
衝撃を受けた。
発売と同時に買ったのはもちろんだ。

ああ、青春の恥ずかしさ。
辛いとき、苦しいときに、「天国への階段」を聴いて
号泣した日もあった(恥)。

ツェッペリンが来日公演したのはやはり高校生のときで、
それには行きそびれた。
後年、ペイジ&プラントには行けたので、
それで満足ということにしておこう。

それにしても、北京オリンピックの閉会式で、
ギターを弾いてたおじさんがジミー・ペイジ
だと知っていた人、どれくらいいたのかな。

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2013.05.29

嫌いな人に逢ったことがない

仏教の八苦とは、

生、
老、
病、
死、
愛別離苦(あいべつりく)、
怨憎会苦(おんぞうえく)、
求不得苦(ぐふとくく)、
五蘊盛苦(ごうんじょうく)
のことだ。

愛別離苦とは、愛するものと別れること。
怨憎会苦とは、嫌いな奴に会うこと。
求不得苦とは、欲しい物が得られないこと。
五蘊盛苦とは、すべてが苦しいこと。


このなかで、私が注目するのは、
怨憎会苦だ。
人生で、嫌いな奴に会うほど苦しいことはない。
その通り!


『私はまだかつて嫌いな人に逢ったことがない』
(PHP研究所)と言ったのは淀川長治さんだが、
私には何人か嫌いな奴がいる。

だが、この年になってわかってきたのだが、
こちらが嫌いでも、相手のほうは、
意外と私には好意をもっていることが
あるのだ。

なぜだろう。
よく考えてみると、相手は、いつも私に
言いたい放題言っている。
それに対し、私はうまく反撃できて
いないからではないのか。
いい人と勘違いされてしまうのだ。

それに、私は頭が鈍いので、その場でカッとくることが
少ない。
つい、怒りそこねてしまうのだ。
その分、あとでじわじわと怒りが沸いてくる。

だからかな。


だが、例外もある。
これまでの人生のなかで、最も嫌いな2人だけは、
私に明らかな悪意をもっている。
こいつらだけは許せねえ(なんちゃって)。
よほど波長が合わないんだな(笑)。

怨憎会苦である。

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2013.05.28

マスコミの自堕落

バカバカしいにもほどがあるが、
この件について、これだけは言っておきたい。

まあ、もしかして、また友人が減るかも
しれないけどね。
でも、真実は捻じ曲げられない。


いま橋下市長の発言で騒ぎになっている、
いわゆる従軍慰安婦問題である。

この件については、突っつかなければならない
問題点が多すぎるけど、
ここで問題にしたいのは従軍慰安婦なる名称だ。


従軍慰安婦と聞いて、どんなイメージが
湧いてくるだろう。

軍人に強制的に連行された性の奴隷たち。
しかも、これらの慰安婦は、軍によって、
戦地の村々から拉致されてきた女性たちである……。
こんなイメージではないだろうか。

真実はこうだ。
現在、従軍慰安婦といわれている女性たちは、
娼家で金によって春をひさいでいた娼婦さんたちである。
利用する兵士たちもちゃんと金を払っていた。

売春行為であるということは、
現在の風俗嬢と違いはない(一緒にするなという
声はあるかもしれないが)。
大きな違いは、多くの女性は、貧しさゆえに
親や親戚に売られてきたということだ。
これは、国内でも同じような状況だったろう。

このような境遇の女性たちを貶める意図は、
私にはない。
素直に気の毒だったと思う。

売春がいいか悪いかは、あまりに根源的な
問題なので、ここでは立ち入らない。


しかし、私がここで問題にしたいのは、
いまだに、マスコミが「従軍慰安婦」などと
いう捏造語を無批判に使っている点だ。

この言葉は、戦後、千田夏光という作家
によって悪意をもって捏造された名称である。
そもそも戦中に、こんな言葉はなかった。

そして、吉田清治という虚言癖のある人物と、
少数の市民運動家(笑)や大手マスコミ によって、
強制連行された性の奴隷たちという
ありもしないイメージが刷り込まれた。


ありもしなかった、軍による慰安婦の強制連行が
世界的に真実として広まっている状況を、
すぐに止めることはできないかもしれないが、
せめて、「従軍慰安婦」などという誤解を招く
言葉をマスコミではよく検証してから
使ってもらいたいものだ。

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2013.05.26

完全なる首長竜の日

体調は、徐々に持ち直してきたようだ。
読書欲も戻ってきた。
これで仕事も一気に仕上げていきたい。


●『完全なる首長竜の日』乾緑郎
 (宝島社文庫)

映画化されたというので読んでみた。
第9回「このミス大賞」受賞作。

自殺未遂で植物状態となった弟の意識に、
「SCインターフェース」という
医療機材を使って、
姉である主人公の意識を潜り込ませる。

もちろん、SCインターフェースというのは、
架空の機材だ。
だから、SF風の設定が苦手といういう人には、
ピンとこない作品かもしれない。

この機材を使うと、意識の世界が非常にリアルに
体験できる。
現在、科学の最大の難問である意識の「クオリア」の
問題も関連する(詳しい説明は省きますが)。

主人公は、何度も弟の意識のなかに潜入し、
なぜ、自殺を図ったのか真意を探ろうと試みる。

ところが、意識のなかに登場する弟は、
なかなかしたたかで、本音を明かさない。

現実世界では、やはり息子が自殺未遂で植物状態
になったという女性が現れる。

彼女は、主人公の弟の意識に潜り込ませてほしいと、
申し出るのだが……。


他人の意識のなかに潜り込むというと、
夢枕獏のサイコダイバーが思い浮かぶ。

また、途中で、半村良の異常傑作
「夢の底から来た男」のシーンが
フラッシュバックしたが、ネタバレと
なってしまうので、詳しくは明かせません。

最後には大どんでんがえしが待つという趣向だ。
気持ちよく「騙されたい」という人にはお薦め。

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2013.05.22

クロユリ団地

●『クロユリ団地』中田秀夫監督
  前田敦子、成宮寛貴ほか

朝一番で観に行ってきた。こういうことは
自営業者の特権だ。

ホラー映画は、映画館で観たほうが、
断然怖い。
DVDで観ると凡作でも、映画館では
目をそらすことのできない迫力がある。

この映画もDVDで観るとどうだろう。

団地自体の怖さをもう少し掘り下げて
欲しかったなあ。
敦子ちゃんのアップ画面がやたら目についた。
何回かキンタロー。のモノマネを思い出してしまった。

中田秀夫監督はともかく、秋○康氏の企画っていうのが、
イマイチだったのではないか。

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2013.05.20

澁澤さんとの秘密

澁澤龍彦さん宅には、取材で2度ほどお伺いした。
奥様がよく冷えた水羊羹を出してくださった
のを覚えている。

澁澤さんと何を話したか、細かいところは
ほとんど覚えていない。
でも、その時の録音テープだけはまだ残っている。
憧れだった澁澤さんの書斎を見ることが
できただけでも満足だった。
ご自分の嫌いなものは何一つ置いていないことが
了解できた。

あとで取材記事を読んでいただくと、「知」という文字に
赤字が入り、「知識」という文字に訂正されていた。
「私は知という言葉を使いません」と添え書きが
あった。

もう、時効ではないかと思うので書いてしまおう。
河出書房新社の『澁澤龍彦全集』のある巻の1ページに、
何を間違えたか、そのとき私の書いた原稿が載っている。
それも、澁澤さんが書いた文章として掲載されているのだ。


自分の敬愛していた作家の全集に、自分の文章が紛れ
こんでいる。
ライター冥利に尽きる。
私の澁澤さん風文体模写が通用したということでもある。

どのページに載っているのが私の原稿なのか、
今となっては、澁澤さんと私にしかわからないだろう。
それは一生ふせておくつもりだ。
永遠に、澁澤さんと私のみの秘密である。

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2013.05.19

マスコミ電話帳

私が昔、雑誌の取材などで
お世話になっていたのは、
『マスコミ電話帳』(宣伝会議)だった。

作家、文化人、学者などマスコミ関係者の
電話番号や住所が掲載されているのだ。

澁澤龍彦さんや金井美恵子さんや、
埴谷雄高さんや日影丈吉さんや、
山田風太郎さんや寺山修司さんなど、
おそらくこの電話帳で調べて電話していた。

この電話帳に載っていなければ、
出版社の編集部に連絡先を問い合わせなければ
ならなかった。

一度だけ、この電話帳の情報が間違っていた
ことがある。
作家の井沢元彦さんにかけたところ、
某広告代理店の同姓同名の人につながってしまった。
何をどう間違えたのか、名前だけ同じで
全くの他人の電話番号が掲載されていたのだ。

次は、どの人に取材しようか、
『マスコミ電話帳』でワクワクしながら選んでいた。

今は泉下の人も多くなってしまったなあ。
懐かしき、駆け出し時代。

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2013.05.18

物語編集術

ネット上の教室、イシス編集学校に、
「遊」物語講座がある。
いくつかの方法で物語を実際に創作する
稽古をする。

HPにも公開されているから、
紹介してもいいと思うのだが、
この物語の編集メソッドが面白い。
その技法を私なりに要約すると次のようになる。


●メソッドその1
 「トリガー・ショット」
 一枚の写真を選び、そのイメージを
 膨らましてエピソードを紡ぎ出していく。

●メソッドその2
 「窯変三譚」
 新聞記事を素材にして、
 現在進行形の出来事を窯変させ、
 「ミステリー」「落語」「童話」
 を創作する。

●メソッドその3
 「編伝1910」
 一人の人物を選び、年表や資料から、
 その人の編伝を組み立てていく。


これらのメソッドを利用して、
合計5編の物語を編集創作するのだという。

物語は、まったくゼロから生み出すには、
途方もない労力と資料と想像力を必要とする。

写真や新聞記事や評伝を種にして
物語を練り上げるという方法は、
大変刺激的だ。

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2013.05.17

ラブリー・リタ

新しく処方してもらった薬が、
体質に合わなかったようで、
副作用が強く、断念した。
最後の希望の星だったのに。

一日中、猛烈な眠気に襲われる。
めまい、吐き気も。
リタ、君がいてくれれば……。
いまや、叶わぬ願いだ。
あ、ビートルズの「ラブリー・リタ」の
リタは人名だそうですが。


どうやら、最悪期は脱したようで、
夜型にシフトし始めた感じだ。
これで、仕事ができそうだ。

それにしても、100冊の本の読み込みは、
ハードだ。

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2013.05.08

ラーメン3

●即席ラーメンベスト3
1 マルタイラーメン
 九州発の棒ラーメン。ひと袋で2人前。
 豚骨でも醤油でもないオンリーワンの味。
 この値段で、この味。下手なラーメン屋よりうまい!

2 日清ラ王(袋麺)
 CMは嘘じゃない。
 即席麺とは思えないグレードの高さ。

3 マルちゃん正麺
 CMほどではないけれど、頑張ってる感はある。


●ラーメン激戦区・高田馬場編
1 道玄
 鳥取大山黒牛を使った「チャーギュー麺」が絶品。
 豚骨系が好きな人には物足りないらしいが、
 ほかの店とは次元の違う牛味ラーメン。
 例えていえば、すき焼きの旨みのエッセンスを
 凝縮したような美味。

2 麺友一誠
 奄美の島豚ラーメン。
 その場で焼いてくれる炙り焼チャーシューが旨い。
 ピリ辛麺がお薦め。
 豚骨が苦手な妻もここのラーメンはお気に入り。
 ほかの豚骨ラーメンとは一線を画す。

3 鷹流
 鶏ベースの白鶏麺。
 好みで特性調味料を投入すると、
 一味二味違う楽しみがある。

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2013.05.07

全集揃え

好きな作家の個人全集を揃えて全集読みするのは、
読書の最高の醍醐味である。

鏡花も露伴も百閒も熊楠も、その他大勢も
全集読みをしている。

居住空間の制約で手放してしまったのは、
リラダン、マッケン、ミショー、ノディエ、
ホフマン、ネルヴァル……。
枚挙にいとまがない。

慰めとしているのは、
『徒然草』の第八十二段、
「物を必ず一具にととのへんとするは、
 つたなき者のする事なり。
 不具(ふぞろい)なるこそよけれ」
という弘融僧都の言葉だ。

最近は、文庫や新書でも、けっこう
全集といってもいいような品揃えの
作家もいる。
それはそれでいいのではないかと
思うようになった。

とにかく、読めればいいのではないかと。

それにしても、現在、発行中の、
久生十蘭と大坪砂男の全集欲しい。

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2013.05.05

白魔

アーサー・マッケン!
作者名を唱えるだけで、はやくも、
エクスタシーを感じるような作家は
そうそういるものではない。

私が、マッケンを知ったのは、
もちろん、創元推理文庫の、
『怪奇小説傑作集1』(平井呈一訳)
である。

「パンの大神」という恐ろしくも
摩訶不思議な作品との出合いである。

牧神社版の『アーサー・マッケン作品集成』を
買ったのは学生の頃だったろうか。

箱に原色のカバーをあしらった6冊は、
背を見ているだけで恍惚感を誘った。

それを、なんと、たび重なる引越しのどこかで
処分してしまった。
後に沖積舎版がでたが、私はやはり牧神社版に
愛着がある。

しかし、近年、南條竹則訳『白魔』
(光文社古典新訳文庫)や、
創元推理文庫『怪奇クラブ』が復刊されるなど、
マッケンが再評価されているようだ。

うれしい限りである。
今度、ゆっくりマッケンの魅力を語ってみたい。

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2013.05.03

銀河鉄道の夜 初期型

宮沢賢治は、どこに発表するあてもなく、
自分の作品に手を入れ続けた。

それはときに原型をほとんんど
とどめなくなるほど徹底的だった。

その校異をすべてもらすことなく
掲載したのが筑摩書房版
『校本 宮沢賢治全集』である。
労作だ。

この全集には、『銀河鉄道の夜』の
初期型と、手を入れたあとのバージョンが
競演している。

賢治ファンにとっては、こたえられない
趣向である。

なんと、初期型には、親友のカムパネルラが
水死する叙述は入っていない。

作品としては、後者のほうが完成しているが、
初期型のやや荒削りな魅力も捨てがたい。

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2013.05.01

地獄の読書録

街でただ一軒だったCD屋さんが、
きのう閉店。
夜行ってみたら、なかでアイドルグループが
ミニライブを行って盛り上がっていた。
CD屋さんも成り立たない時代になってしまった。
書店はどうなってしまうのだろう。

これから2か月間、仕事で大量の資料を
読みこなさなくてはならない。

小林信彦さんの『地獄の読書録』ではないが、
読書地獄が始まる。
もちろん、ただ読むだけではない。
紹介文も書かなくてはならないのだ。

まあ、好きでやっている仕事だけどね。

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