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2013.11.24

映画「つぐみ」

今日は、高校のときの友人たちと江ノ島へ。
例年だと8月に行っていたのだが、
今年は諸事情あって、11月になった。


●「つぐみ」市川準監督
 牧瀬里穂、中嶋朋子、真田広之ほか

友人に勧められて観た。
吉本ばななの「TUGUMI」が原作。

舞台は伊豆の港町。
体が弱いのに、超なまいきな主人公が、
恋に落ちる。

簡単には感情移入できないけど、
牧瀬里穂の魅力が補って余りある。
この映画で牧瀬ファンになった人は多いだろう。

主人公の恋を縦糸に、いとこ(中嶋朋子)との
友情を横糸に物語がつむがれている。

年頃の少女たちの感性が光る。
こういう少女ものに、私、滅法弱いんです。

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2013.11.22

映画「震える舌」

やらなければならない作業が増えていく。
少し、頭の中を整理してかからないと……。


●「震える舌」野村芳太郎監督
  渡瀬恒彦、十朱幸代ほか

一部では、カルトムービーとされているが、
まっとうな作品だ。
少なくともホラーではなく、
真面目な闘病記だった。

一人娘が破傷風に冒され、苦悩する両親の
姿がリアリスティックに描かれる。

ちょっとでも騒音がしたり、光に当たると、
少女は痙攣を起こす。
5~6歳の女の子だが、この痙攣がリアル。
演技とは思えない。
その部分が「エクソシスト」を思い起こさせる
ので、ホラー映画と勘違いされるのかもしれない。

場面のほとんどは、光の閉ざされた暗い病室で、
息が詰まるような迫真力がある。
脇役に宇野重吉や中野良子など芸達者が
固めているのも見所だ。

カルト映画だろうと、不純な動機で見たのだが、
感動作だった。

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2013.11.20

夜のピクニック

気がつけば、11月もとうに半ばを過ぎている。
やらなければならないことが多すぎる。


●『夜のピクニック』恩田陸(新潮文庫)

仕事の関係で、評判の高い青春小説を読んでいる。

本書は本屋大賞受賞作。
ある高校で、全校生徒が、
一晩で80キロを歩き通すというイベントがある。

キャンプファイヤの夜のように、
非日常的な雰囲気のなか、友人同士、
ふだんは話せないようなことも口にだしてしまう。

主人公の甲田貴子と西脇融は、
お互い意識しながら、この日まで
口を聞いたこともなかった。
それがかえって、まわりから付き合って
いるのではないかと勘ぐられたりしている。

実は二人は、同じ父親を持つ
腹違いの兄弟だった。
貴子はこっそり、この夜、
心に決めたことがあった……。

思春期の、ときめきと不安。
とくに大きな事件が起こるわけではないが、
誰でも心当たりのある優しい思いにひたされる。

こんな気持ち、当の高校生より、大人のほうが
身につまされるのかもしれない。
読んで損のない一冊。

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2013.11.19

ユーチューブの進化

ユーチューブの進化ってすごいものだ。
昔、私が企画・リサーチを担当していた
テレビ番組までもがアップされている。
心霊通信、ドッペルゲンガー、人工冬眠……。
怪しいネタをよく企画した。

あのころ、
週に2回ある企画会議に、かならず新しい
企画書を提出しなければならなかった。
忙しいが楽しい仕事だった。
都内の心霊スポットをロケハンしたり、
なんてこともあった。
こんなことを仕事でできる機会なんて、
ちょっとないだろう。

それも、もう10年も前のこと。
はやいものだなあ。

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2013.11.18

カラフル

最近、ライト療法を試みている。
日照時間が短くなってきたので、
強力なライトを浴びて、精神を活発に
しようというのだ。
心なしか元気が出てくる。


『カラフル』森絵都(文春文庫)

死んだはずの「ぼく」のもとに、
天使が来て、「抽選に当たりました」
と祝福する。
話によれば、「ぼく」は生前過ちを
犯したのだが、もう一度、ほかの誰かの
肉体を借りて再チャンスをもらえる、
というファンタジーだ。

借り物の肉体はまだ中学生で、
家族や同級生もそれぞれ問題を抱えていた。
「ぼく」にとってみれば、それらは、
所詮他人事なので、客観的に見ることができる。

問題は一つずつ解決するかのように
思えてきたのだが……。


大人でも読める、というか、
大人向けのファンタジーかな。

中学生といえば、多感な時期。
思い返せば、私は何も考えていなかった。
でも、中学生からやり直すなんて、
まっぴらごめん。
せめて大学生くらいならやり直してもいいかな。

などなど、あてどなく考えてしまった。

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2013.11.17

あの日の僕らにさよなら

仕事が思うように進まず、停滞した日々だった。
読書欲も湧かない日々が続いた。
でも、そろそろ回復したかな。

“青春”に関する小説3本読む。


『あの日の僕らにさよなら』平山瑞穂
(新潮文庫)
帯に「昔の恋人に電話したくなる本No1!」
とある。
確かに青春期を振り返りたくなる一冊だ。

「私は今でも、11年前のあの夏の夜に、
あのまま桜川君の家に泊まっていたら
どうなっていたんだろうと考えてみる
ことがあります。……そのまま朝まで
一緒にいたとしたら、私達の人生は、
全く別の物になっていたかもしれません」

“もしも”を考えるのは大人の特権だ。
主人公二人は、あの夜以来、お互いまったく
予想もできなかったほどの変貌を遂げる。
どこかで道を踏み外してしまったようだ。

男運が悪く、散々な目に遭う祥子。
セックスフレンドの数を誇る桜川。

11年後の再会はほろ苦いものだった。
しかし、それぞれ新しい人生を踏み出す
力を得る。

いい話だなあ。
昔の恋人の名前をパソコンで検索するのは、
けっこう多くの人がやっているのだろうか。

あとの2冊については、また後日。

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