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2013.12.04

恋文讃歌

早くも12月。
少し細かい仕事が片付いたので、
本格的に次の仕事を始めよう。


●『恋文讃歌』鬼塚忠(河出書房新社)

大戦後、朝鮮半島に残された妻と、
シベリアに抑留された夫の、
切ない愛のお話。

通信兵をしていた夫はあらぬ嫌疑を
かけられて、自白剤を大量に打たれる。
その影響で廃人同然になってしまった夫。

ようやく戻ってきた祖国で、
先に帰ってきていた妻と対面するも、
なんの反応も示さなかった。

その夫が自白剤で廃人になる前にと、
数字で妻宛の暗号文を綴っていた。
暗号を解く手がかりは1冊の本。
二人の思い出の本である
ツルゲーネフの『初恋』だった。

創作とはいえ、つくづく旧ソ連というのは、
ロクでもない国だと思う。
いつかはソ連の蛮行を世界中に知らしめ、
歴史の汚点として残されるよう切に祈る。

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