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2014.02.12

映画『一枚のハガキ』

●『一枚のハガキ』新藤兼人監督
 豊川悦司、大竹しのぶほか

一昨年、100歳で亡くなった新藤監督
最後の映画にして執念の一作。

監督自らの体験が元になっている。
戦争末期に徴用された100人の中年兵たちは、
くじ引きで、どこに配属されるか決められた。
運悪くフィリピンなどへ送られた兵士たちは、
すぐ攻撃されて船ごと沈められ、目的地に着く
ことさえできなかった。
生き残ったのはくじにはずれた6人のみ。

残った兵士のうちの1人である主人公は、
戦死した戦友から1枚のハガキを託されていた。
戦友の妻からのハガキだった。

「今日はお祭りですが あなたがいらっしゃらない
 ので 何の風情もありません」

検閲が厳しくて返信できないので、
戦争が終わったら、妻に「確かにハガキを読んだ」
ということだけ伝えてくれというのだった。

全体的に抑えたトーンになっているが、
時折、大竹しのぶ演じる戦友の妻の
絞り出すような悲嘆が静けさを破る。

声高に反戦を叫ぶような映画ではないが、
新藤監督の最後のメッセージが胸にしみる。

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2014.02.10

露伴と鏡花

久しぶりにすごい雪だった。
雪見酒どころではなかった。
仕事に集中するのが大変だ。

仕事の合間に、露伴全集、鏡花全集、
それにヘンリー・ジェイムズの
短編集を少しずつ読んでいる。

長編を読む時間がないからでもある。
仕事で大量の資料を読まなければ
ならないからだ。

3人とも小説の神的な存在だから、
覚悟をもって読まねばならぬ。

本とは一期一会、もう二度と読めない
というくらいのつもりで読めと、
師匠に教わった。

ただし、それは心がけということで、
本は二度読むのがいいとも教わった。

読みたい本は多く、時間は少ない。

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