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2017.12.09

●『壁』安部公房

高校生の頃に読んでたいへん刺激を受けた。
あの頃の気分が懐かしくなって読み直してみた。

まったく覚えていなかった。
本当に読んだのだろうか。
ただ、確かに影響を受けたのだということは
わかった。

不条理でシュールで悲劇的なのにユーモラス。
名前をなくした男の胸の中には曠野が広がる。
その曠野にたまらない郷愁を覚えた。
そして、男は壁と化す。

高校生の頃、せっせと創作に打ち込んだことが
あったけれど、それらの作品にはこの『壁』の
影響が感じられるのだ。

それにしても、これほど覚えていなかったとは、
それだけ年をとったということか。

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