« 東京焼盡 | Main | 崩れる脳を抱きしめて »

2018.05.13

かがみの孤城

●『かがみの孤城』辻村深月(ポプラ社)

2018年本屋大賞受賞作。
ちょっと苦手なファンタジー系の物語だが、
一気に読まされた。

訳あって不登校となった女子中学生が、
自分の部屋にあった鏡の中に入ると、
そこにはおとぎ話のような城があった。

城には自分を含め、男女7人の中学生が
集められていた。
この城の中には、願いを叶えてくれる鍵が
隠されているという。

胸が痛くなるような現実と、非現実的な
世界のかけがえのない仲間たち。

鏡の外では、闘わなければならない
現実がある。
でも、厳しい現実の世界だって
敵だけじゃない味方もいる。

中学時代の友情。
何か、懐かしい。

それにしても、この常軌を逸した
設定はいったい何なのだ。
終盤に一気にそれまでの「謎」が
明かされてゆく。

「謎」は途中である程度、読めてしまうけれど、
作者のあたたかい眼差しが感じられて、
心地よい読書体験だった。

|

« 東京焼盡 | Main | 崩れる脳を抱きしめて »