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2018.12.02

怪奇クラブ

●『怪奇クラブ』アーサー・マッケン(創元推理文庫)

謎めいたプロローグから始まり、
3人の詐欺師にからんだいくつかの怪奇短編が
語られる。
いずれもマッケンらしい、超自然的な恐怖を
描いたものだ。
なかでも印象的だったのは、怪しげな粉薬を飲んで
肉体が溶けてしまう青年の物語。

マッケンの作品には、人間の世界と並行して、
異人たちのはびこる世界があり、
ときおり、その異世界に触れた人間が、
異常な体験をする物語が多く語られる。

マッケンは、なかなか正当な評価を得られず、
不遇な生涯を送った。
だが、あのラブクラフトにも影響を与えた
数々の作品はいまも黒い輝きを放っている。

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