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2019.01.01

沈黙のパレード

●『沈黙のパレード』東野圭吾(文藝春秋)

新年の第一冊目は東野圭吾にした。
ガリレオシリーズの最新作。
このシリーズは全部読んでいるわけではないが、
単独でも楽しめる作品となっている。

物語の舞台は架空の町、東京都菊野市。
この町で飲食店を営む主人の娘が、
ある日突然行方をくらました。
数年後、その娘の遺体が静岡県で見つかる。

容疑者は、以前にも少女殺人の疑いで逮捕されながらも、
無罪になった男だった。
そして、今回も、男は証拠不十分で不起訴となった。
被害者遺族を嘲弄するかのように、飲食店に現れた容疑者。
関係者の怒りは高まる。

そんな最中、町の秋祭りが行われる。
その日、なんと容疑者が死亡していた。
警察は殺人事件として捜査を始めるが……。

事件の首謀者たちは、暗示されているので、
一種の倒叙ミステリーとしても読める。
殺されたのは人間のクズのような人間だ。
読者は、湯川が真相をあばかないように願ってしまう。

読後、あまりに意外な真相に呆然とする。
東野圭吾。一筋縄ではいかない作家だ。

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